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おまとめローンのリスクとは!?金利と月額返済費用に要注意
おまとめローンは多重債務者にとって毎月の返済額を減らす有効な方法の一つです。
返済日を月に一日だけにすることもできるため、借入金額の把握や返済の簡素化に役立ちます。
しかしメリットだけではありません。おまとめローンにはリスクも存在します。
金利によってはおまとめローンで損をするかも?
その一つが金利です。
おまとめローンが役に立つ大前提は、一本化の前よりも一本化の後の方が金利が安いということです。
万が一一本化の前の方が金利が高い場合には役に立つどころかさらに返済が苦しくなってしまうこともあり得るでしょう。
おまとめローンを利用する際には、今の借り入れの金利がいくらなのか、一本化するとどのくらいの金利になるのかを把握しておくことが重要なのです。
ショッピングローンをおまとめすると損をする?
一般的にクレジットカードのリボ払いなどは金利が15%程度の事が多いようです。
消費者金融では金利が利息制限法によって定められています。
100万円以上の融資では15%、100万円未満の貸し付けでは15%となっています。
したがってショッピングローンなどを消費者金融で一本化するとリボ払いと同等かそれ以上の金利になってしまうこともあるのです。
月額返済費用も計画的に
おまとめローンでさらに注意が必要なのは月額返済費用です。
金融機関によってどのくらい月々返済しなければならないかは異なります。
しかし今返済に窮しているのに、借金の一本化によって月額の返済費用が増えてしまうということもあり得ます。
さらに審査の状況によっては今抱えている借金すべてを一本化できるかどうかもわからないので、結局毎月の返済は大変なままということもあり得ます。
せっかく借入先が減ったのに、その返済のために別の金融機関から借り入れを行わなければならないなどという状況も生じかねません。
そうならないために、申し込みの前に月額返済費用について調べておくことが重要なのです。
自分がいくら借りているのか、どのくらいの期間で返済すれば損をしないのかを事前に調査しておまとめローンを利用するかどうかを決定するようにしましょう。
おまとめローンで失敗するのは、低い金利だからといって月額返済費用を低くすること
おまとめローンを利用して失敗する人の多くは、月額返済費用を低くしています。
これは低金利なので返済総額が安くなると思っての事です。
しかしここにおまとめローンのリスクが潜んでいます。
というのは、毎月の返済額が安くなると当然返済期間が伸びます。
返済期間が長くなればなるほど利息を支払う期間も長くなります。
良く計算をしておかないと、借金を一本化しない方が返済総額が安くすむということさえあるのです。
確かに月額返済費用を無理のない範囲に抑えることも重要ですが、あまり低めに設定すると最終的に損をしてしまうことになります。
おまとめローンのリスクを表す例
おまとめローンのリスクを良く知るために一つの例を考えてみましょう。
もしも三つの消費者金融から100万円ずつ借り入れていたとします。
金利は利息制限法の上限である18%です。
毎月10万8千円で三年で返済すると388万8千円が返済総額となります。
しかしこれを一本化して金利を15%、毎月の返済額を6万3千円とした場合には毎月の返済額は下がりますが、最終的に456万7千円を支払わなければなりません。
なんと68万円ほども多く支払わなければならなくなるのです。
これでは一本化した意味がなくなってしまいます。
借金を一本化するためには、目先のメリットだけに目を奪われることなくより長期的な視点で計画を立てる必要があるのです。
金利だけに目を留めず、毎月の返済額も考慮して利用するかどうかを決めるべきなのです。