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おまとめローンは複数社の借り入れをまとめる事
多重債務者が返済に窮して行うこともあるのがおまとめローンです。
おまとめローンの大きな特徴は複数の借り入れがある人が借金を一本化することです。
多重債務者とおまとめローンの具体例
多重債務者とは一般的に5社以上の金融機関から借り入れをしている人を指しますが、複数の銀行や消費者金融などから借金をしていて、返済に困ったのでより金利の低い金融機関からの借金にまとめることをおまとめローンと言います。
例えば現在3社からそれぞれ50万円ずつ、合計150万円借りているとします。
その後返済に困った場合、その3社よりも金利の安い1社から150万円を借り入れて最初の3社の借金を返済し150万円の借金をコツコツ返していくということになります。
金融機関では少額の融資には高い金利が付くことになっており、複数の金融機関から少額を借りるよりも一つの金融機関から大きな金額を借りた方が返済金額が少なくてすむのです。
おまとめローンのメリット
おまとめローンは総量規制の対象外になるので多重債務者にも適した借り入れ方法です。
総量規制とは年収の三分の一以上の借り入れを禁止する規制の事で、返済できないほどの借り入れを防ぐ目的で設定されているものです。
おまとめローンの場合には審査に通りさえすればいくらでも融資を受けることができます。
一般的に銀行などの金融機関ではおまとめローン向けに比較的低い金利を設定しているので、特に複数の消費者金融から借り入れをしている人のケースでは返済総額が少なくなることがあります。
さらにおまとめローンで借金を一本化すると今の借入金額の把握がしやすく、返済日も一日になるため返済を忘れる可能性が低くなります。
ただし今までの借り入れが年収に見合ったものでなかったり、返済がしばしば滞るようなことがあると審査に通らないという可能性もあります。
借り換えは1社を別の金利の低い会社に借り換える事
おまとめローンが複数の借り入れを一本化するものであるのに対し、借り換えは1社からの借金を別の金利の低い会社で借り換えることです。
たとえ借りているのが1社からだけであったとしても、高い金利であればそれだけ返済総額は多くなってしまいます。
住宅ローンやマイカーローンなどの融資額が大きなローンの場合には借り換えが非常に有効です。
例えば今まで住宅ローンで3000万円を1.1%で借りていたかもしれません。
しかし何らかの事情で返済が難しくなったのでローン残高の1900万円を金利0.9%の別の金融機関から借りることにしました。
これが借り換えということになります。
借り換えのメリット・デメリット
メリット
借り換えには大きなメリットがあります。
それは利用する金融機関を選びやすいということです。
おまとめローンの場合、複数の借入先があるためその一つ一つについて金利や返済期間を見ながら返済総額を計算しなければなりません。
加えて一本化した後の返済プランと比較して本当に一本化した方が得なのかを判断する必要もあります。
しかし借り換えの場合、金利の安いところがあればそこに借り換えることによって確実に返済総額を安くすることができます。
自分でシミュレーションをしてどのくらい安くなるのか、どのくらいの期間で返済できるのかを確認できるのが借り換えの大きなメリットと言えるでしょう。
おまとめローンと同様に総量規制の対象外になるので、審査に通れば必要なだけ借り入れが行えます。
デメリット
一方でデメリットとしては諸費用が再びかかる事が挙げられます。
手数料や保証料などが再び必要になるため諸費用を計算したうえで借り換えるかどうかを決めるようにしましょう。
さらに固定金利から変動金利に変わるような場合には実際に返済総額が安くなるのかシミュレーションする必要があります。