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おまとめローンについて知っておきたい5つのポイント
多重債務者にとって借金の返済総額をいかに減らすかは重要なポイントです。
おまとめローンを使えばもしかすると今よりも楽に返済できてしかも借金の返済総額を減らすことができるかもしれません。
そんな方のためにおまとめローンについて知っておきたい5つのポイントをご紹介しましょう。
金利に注意
おまとめローンとは複数の借り入れを一本化することによって返済総額を減らそうというものです。
したがって一本化する前よりも一本化した後の方が金利が安いことが絶対条件になります。
そうでなければ一本化する意味がなくなってしまうからです。
返済期間に注意
金利が安かったとしても返済期間が長くなればそれだけ返済総額も高くなります。
おまとめローンを検討する際には必ず返済プランを確認して、どのくらいの返済総額になるのか、本当にお得なのかを見極めるようにしましょう。
現在の借入金額、おまとめの目的を明確に
ただ漫然と借金を一本化しても効率よい返済はできません。
今一体いくら借りているのか、今後返済していくとなると総額はいくらになるのかを把握することから始めましょう。
さらに一刻も早く返済したいのか無理のない返済プランに変更したいのかといった目的を明確にすることも必要です。
審査に通るのは簡単ではない
おまとめローンの審査は甘くないのが現状です。
特に他社からの借り入れが多くある場合には審査に通るのは難しいかもしれません。
一般的に5社以上から借り入れがある場合には新たな借り入れは難しいでしょう。
あきらめずに徐々に借入先を減らしていくところから始めることにしましょう。
悪徳業者に注意
中には多重債務者の悩みにつけ込む悪徳業者もいます。
おまとめローンの審査に通過したと言って来店を促し、結局債務整理を勧めて弁護士への仲介料を取るなどの手口です。
おかしいと思ったらすぐに他の法律の専門家に相談しましょう。
おまとめローンで本当に得をするのか?シミュレーションで要チェック
おまとめローンとは本当に得をするものなのか、前もってチェックしておく必要があります。
では実際にシミュレーションをしてみましょう。
3社の消費者金融からの借り入れの場合
まず3社の消費者金融から借り入れをしているとしましょう。
A、B、C各社から50万円ずつ、合計150万円の借り入れがあります。
消費者金融なので年利は18%です。
返済期間を5年とすると毎月3回の返済日があり一月の返済金額は38,088円です。返済総額は2,285,343円となります。
一方でこれを一つの金融機関にまとめるとどうなるのでしょうか。
借入金額は150万円で金利は15%とします。
同様に5年間で返済するとして一月の返済金額は35,684円です。
返済総額は2,141,075円でおまとめローンによって14万円以上少なくなったという計算になります。
おまとめローンによって損をする場合
4社の消費者金融から借り入れをしていると仮定します。
A社から30万円、B社から30万円、C社から10万円、D社から30万円、合計100万円です。
- A社は毎月の返済額1万円・金利18%・返済回数41回
- B社は毎月の返済額1万5千円・金利18%・返済回数24回
- C社は毎月の返済額4千円・金利20%・返済回数33回
- D社は毎月の返済額2万円・金利15%・返済回数17回
とすると返済総額は1,225,590円となります。
一方でE社でおまとめローンにすると
融資金額100万円で毎月の返済額2万円・金利12.6%・返済回数72回
で返済総額は1,425,386円となり損をしてしまうこともあることが分かるでしょう。
おまとめローンとは事前のシミュレーションが非常に重要なのです。