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10年前に消費者金融で借り入れを行っていた人は、過払い請求出来る可能性有り
借金がかさんで返済に困っている人はおまとめローンを利用したいと思うかもしれません。
おまとめローンを使うと借金を一本化できるので金利が下がって毎月の返済額も減らすことができる可能性が出てくるからです。
しかしおまとめローンを利用する前にぜひ検討すべきなのが過払い請求です。
過払い請求という言葉を聞いたことはあっても詳しくは知らないという方も多いかもしれません。過払い請求とはどんなものなのでしょうか。
過払い請求とは
過払い請求とは返済の際に払いすぎてしまった場合にその余分に払ったお金を返してもらえるということです。
貸金業者が貸し付けを行う際には金利を決めなければなりません。
かつては上限金利が記載されていた法律が二つありました。
出資法では上限金利が年率29.2%、
利息制限法では貸付金額によって100万円以上で年率15%、10万円以上100万円未満では18%、10万円未満では20%とされていました。
つまり最小でも二つの法律の間には9.2%の上限金利の差があったわけです。
2006年頃までは年率20%から29.2%の金利はグレーゾーン金利と呼ばれ、この範囲内で融資を行っている貸金業者もありましたが最高裁においてグレーゾーン金利が実質廃止されました。
それに伴って今までグレーゾーン金利でお金を借りていた人たちが余分に払っていた分のお金を返還してもらう訴訟を次々と起こしたのです。
これが過払い請求と呼ばれるようになりました。
ポイントは”完済から10年以内”
実際には2010年に上限金利が利息制限法に定められているもので一本化されましたが、実質的には2006年までにほとんどの貸金業者は利息制限法の範囲内で融資を行っていました。
つまり10年前に消費者金融で借入を行っていたという方は過払い請求ができる可能性があります。
もちろん10年以上前から現在に至るまで支払いを続けているという方も同様です。
ただし過払い請求には期限が設けられており、完済してから10年以内でなければ請求ができなくなります。
2006年前後に支払いを終えている方はできるだけ急いで過払い請求できないか確かめるようにしましょう。
おまとめローンと、過払い請求を併用すれば返済が楽になるかも?
おまとめローンと過払い請求は両立できない?
実はこの過払い請求とおまとめローンの間には深い関係があります。
どちらも借金を抱えている人に有利になる可能性のあるものですが、おまとめローンを利用してしまうと過払い請求が行えなくなってしまいます。
これがおまとめローンのデメリットとされています。
ですから上手に過払い金の返還とおまとめローンを併用するようにしましょう。
そうすると毎月の借金の返済が非常に楽になる可能性が大きくなります。
おまとめローンと過払い請求を併用する手順
過払い請求をする
当然ですが、まず行うべきなのは過払い金の返還請求です。
複数の消費者金融などから融資を受けていた場合には自分で請求するのが困難であるため弁護士や司法書士などの助けを得るようにしましょう。
過払い金の返還請求を得意分野にしている弁護士なども多いので、インターネットで探すことができます。
過払い請求を行うと借金が大幅に減ったり払い過ぎたお金が返還されたりします。
中には借金が無くなったうえで数十万円、100万円単位で過払い金が返還された例もあります。
おまとめローンで減った借金を一本化
それに加えておまとめローンを使えば少なくなった借金を一本化して月々の返済額を減らして返済総額を少なくすることができるかもしれません。
いずれにしても専門家のアドバイスを求めながら過払い請求とおまとめローンを併用するのがベストです。
少しでも毎月の負担を軽くするために、ぜひ一度相談に行ってみるようにしましょう。