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仮審査に受かったからといって確実に借りられるわけではない
今では多くの金融機関・貸金業者のホームページに仮審査を受けるフォームが開設されています。
仮審査とは本審査を受ける前に融資の可否だけを知ることができる審査の事です。
どのくらいの限度額なのか、金利はどのくらいか、返済総額はどのくらいになるのかといったことは分かりません。
ただし年収や現在の借入総額など簡単な項目を入力するだけで融資の可否が分かるということで、仮審査は大変便利なシステムです。
しかも仮審査をたくさんの金融機関・貸金業者のホームページで行っても信用情報に記載されることはないため、どの金融機関・貸金業者に融資を依頼するかを決めるのに助けになります。
仮審査はあくまでも”仮”の審査
おまとめローンを利用するにあたって非常に便利な仮審査ですが、一つ問題があります。
それは簡易診断に通ったからといって本審査も通ることができるとは限らないということです。
簡易診断に受かったものの本審査で落とされてしまったという方も一定数います。
金融機関・貸金業者によっても異なりますが、簡易診断に通って本審査に落ちる人の割合は20%前後です。
なぜ本審査で落ちてしまうの?
これは仮審査と本審査の審査方法の違いに原因があります。
おまとめローンの簡易診断はコンピュータが審査を行います。
コンピュータが行う審査はすべてが数字上の話です。最低年収がいくら、借入金額は年収の何%まで融資可能、借入れ件数が何件以上は融資不可といった基準が設定されており、その基準をもとに融資の可否が決められます。
その一方でおまとめローンの本審査は人間が行うものです。収入証明書や在籍確認などによって申請者が本当に定期的で安定した収入があるかどうか、信用情報を参照して信頼に足る人物かどうかを細かくチェックします。
したがって最低の基準は満たしていたものの、細かい部分で融資ができないと判断されることはあるのです。
仮審査通過後に、否認される3つのケースとは?
ではどんなケースで仮審査通過後に本審査で落とされる可能性があるのでしょうか。三つのケースを見てみましょう。
記載事項にウソがある
簡易診断で融資可能となった後本審査で落ちてしまう方の多くはこのケースである可能性が高いです。
申込書にはいろいろな項目があります。氏名・住所に始まり年齢、年収、勤続年数、現在の借入総額、借入れ件数、扶養家族の有無などです。
中には審査に通りたいと願うあまり年収を高めに書いてしまったり、現在の借入総額を低めに記入してしまったりする方がいます。
しかし現在の借入総額は信用情報を参照すればすぐに分かりますし、年収も勤務年数や職種などを考慮すればおのずとわかってしまいます。
つまりウソを書いてもすぐにばれるということです。そうなると本審査に通るのは難しくなるでしょう。
他のローンを申込む
ある金融機関・貸金業者で本審査を申込んだ後に、すぐ別の会社で融資を申込む方が時折います。本審査に通ることができるか不安だから保険として別の融資を申込むわけです。しかし金融機関・貸金業者からするとたくさんの会社で融資を申し込んでいる人はお金に困っていて返済能力の低い人と見なされます。
一度本審査を申込んだなら、結果を待つようにして別のところには申し込まないようにしましょう。
その他
ほとんどの場合、本審査が通らない理由はケース1や2なのですが、まれに申請者が本審査の結果を待っている時に犯罪を犯してしまったり、勤務先の会社が倒産してしまったりといった突発的な出来事によって本審査に落ちてしまうことがあります。
三つのケース以外にも本審査に落ちる理由はあります。簡易診断に通ったからと安心せず、本審査の結果を待つようにしてください。